〇ハンの面接を受けに行った話w

〇ハンの面接を受けに行った話w

大学4年の夏前、他のゼミ生が次々と内定を獲得していく中

 

私・ゴリ・ケンタ・コウキは、未だ就職先が決まっていない状況でした・・・

 

特に就きたい職業もないしなぁ〜

 

っていうか自分はどんな仕事が向いているんだろう?

 

全く自己分析ができていなかった私は

 

家具メーカー、食品メーカー、医薬品メーカーなど

 

まとまりがないまま、エントリーシートを送る日々・・・

 

書類選考をくぐり抜け

 

なんとか面接まで行ったとしても

 

面接官に熱意が無いことを見抜かれてしまい

 

スパっと落とされていました(笑)

 

不採用の通知が届いても、別に悔しい気持ちは無く

 

まぁそうだろうな・・・

 

なぜか、妙に納得した気持ちになっていた私。(むしろホッとした時もあります)

 

〇ハンの面接を受けに行った話w

 

一体何がしたいんだろう・・・

 

やりたい仕事がないんだったら、無理に就職しなくていいんじゃないか?

 

そんな甘い考えを抱き始めた頃に

 

大学の就職課で、マイナビ就職説明会の案内を目にしました

 

就職説明会かぁ〜、どんな感じなんだろう?

 

どうせ行っても意味ないんだろうな〜( 一一)

 

お得意の怠け精神で一瞬スルーしようと思いましたが

 

早く就職活動のプレッシャーから解放されたい気持ちもあったし

 

なにかビビッとくる会社に巡る会えるかもしれない・・・

 

損はないし、とりあえず行ってみるか!

 

なんとかネガティブ思想を振り切れた私は

 

ゴリと一緒にマイナビ主催の就職説明会に行くことにしました。

 

いざ、就職説明会へ

 

当日、リクルートスーツを着て会場に入ると

 

あらゆる企業のブースが設置されていました。

 

入り口でパンフレットを貰い、企業一覧を確認していると

 

ある企業の名前が目に留まりました

 

それは、パチンコ・パチスロホール業界最大手の〇ハン!

 

〇ハン来てるよ。とゴリに伝えると

 

マジやん!と言いながら笑っていました。

 

2人の間では、あくまでネタ的感覚だったので

 

〇ハンのブースに行くことはなく

 

普通に他の企業のブースを見て回ることに。

 

3〜4時間程会場を歩き回り、いろんな企業の説明を聞きましたが

 

ビビッとくるような会社は無し・・・

 

ゴリに「なんか気になる会社あった?」と尋ねると

 

「う〜ん、別にって感じ、特に受けたいところはなかったかな・・・」

 

私同様、ゴリも微妙な反応でした。

 

もう帰ってゴリと打ちに行こうかと思いましたが

 

せっかく来たし、最後に〇ハン行ってみる?という流れになり

 

興味本位で企業説明を聞いてみることにしました。

 

いざ、〇ハンのブースに近づいてみると

 

他の企業に比べ、ひときわ大きいブースを構えていました。

 

〇ハンの面接を受けに行った話w

 

さすが〇ハン・・・

 

中に入ると、大きなスクリーンの前に

 

30席程の椅子が用意されていたので

 

ゴリと一緒にちょこんと腰掛けると

 

人事担当の方が現れ

 

パチンコ業界は20兆円産業であり、とてつもなく大きな市場であることや

 

社員研修制度や業務内容を説明してくれました。

 

人事の人は、大きな声でテキパキ話していて妙に説得力があり

 

パッと見、デキる大人感が漂っていました。

 

一通り説明を聞いた後

 

大きなスクリーンで、社員さん達が熱心に働いている姿や

 

楽しそうに社員旅行・社内イベントを

 

過ごしている風景を見せて貰いました。

 

そのビデオはしっかりと作り込まれていて

 

まるで、割と本格的なドキュメンタリー番組(笑)

 

約1時間弱の企業説明を聞き終え、感じたことは

 

へぇ〜、意外とちゃんとした会社なんだなぁ〜ということ

 

どうせパチ屋の社員なんてやりがいも無いだろうし

 

ブラック濃厚でしょ!そう思っていたんですが

 

店長になるという明確な目的を持って働いている社員さん達や

 

仲間内で楽しそうに過ごしている新入社員の映像を見ていると

 

もしかして、この仕事ってやりがいあるんじゃね?

 

だんだん、悪いイメージが消えていったんです。

 

もちろん良い箇所だけを切り取って作られたビデオだと思うんですが

 

単純な私は、素直にそう感じたんですよね(笑)

 

ゴリもイメージと全然違ったらしく、割と好印象だったと言っていました。

 

説明会が終わり、自宅に帰った後

 

私は〇ハンを受けてみようか本気で考えました。

 

自分はパチンコ・パチスロが好きだし

 

どうせならそれ関係の仕事に就いた方がいいんじゃないか?

 

同期や先輩達とも話が合うだろうし・・・

 

でもパチ屋って変な客が多いから、クレームも多いだろうな〜

 

そういえば店長になれたら、年収〇〇〇万円は堅いって言ってたなぁ。

 

っていうか、お母さんは絶対反対するだろうな(笑)

 

う〜ん、どうしよう((+_+))

 

2〜3日悩んだ結果

 

迷ってるくらいならダメ元で受けてみよう!という結論に至りました。(母には内緒で)

 

ゴリに、〇ハン受けてみることにした!と伝えると

 

じゃあ自分も受けてみようかな〜と言ってきたので

 

結局、2人揃って〇ハンを受けることに。

 

ゴリって周りに流されやすいタイプなんですよね(笑)

 

さっそくエントリーシートを送ったら、すぐに1次面接の案内が届きました。

 

内容を確認すると、どうやらグループ面接らしく

 

日程と時間はゴリと全く一緒。

 

ゴリと一緒ということで少し安心できた反面

 

面接している姿を見られるのが恥ずかしいという気持ちもありました(;^_^A

 

面接時に必要な物として、履歴書と一緒に書かれていたのが

 

自分の人生において思い入れがある物。

 

思い入れがある物ってなんだ?

 

学生時代スポーツに励んでいたら

 

グローブとかサッカーボールを持っていけばいいんだろうけど

 

小学生の時に、2年間程バレーボールクラブに入っていただけで

 

特にスポーツもしてこなかったしな〜

 

学生時代にやっていたことは、パチンコと麻雀だけど

 

パチ屋のメダルや麻雀牌を持って行っても

 

確実に印象悪いよね(笑)

 

色々悩んで、最終的に私が選んだ物は

 

宇多田ヒカルのファーストアルバムである「ファーストラブ」。

 

〇ハンの面接を受けに行った話w

 

何か悩み事や辛いことがあった時に

 

アルバムに収録されている「Time Will Tell」(タイムウェルテル)という曲を聴いて

 

時間が経てば現状は変わる!大丈夫だ!!

 

そう自分を鼓舞することで、気持ちの整理がつき

 

何度も救われてきたことがあったので

 

思い入れはある!これでいこう!!

 

まさかの宇多田ヒカル頼みで〇ハンの面接に望むことにしたんです(笑)

 

そして、緊張の面接へ

 

面接当日、ゴリと2人で面接会場まで行くと

 

1人の女子大生が待合室の椅子に腰掛けていました。

 

話しかけると、その子も私達と同じ時間に面接を受けるとのこと

 

グループ面接は3人なんだぁ。

 

大人数でグループディスカッションでもするのかな?と思っていたので

 

若干肩の力が抜けました。

 

待合室で15分程待機していたら

 

マイナビのブースに居た、人事担当の方が入ってきて

 

面接室に案内されました。

 

「それでは、〇〇さんから自己紹介をお願いします。」

 

さっそく、お決まりの自己PRタイムがスタート。

 

ガチガチに緊張しながら、テンプレの自己PRを済ませ

 

なんとか第一関門を突破。

 

その後、志望動機や長所・短所などを聞かれ

 

問題としていた、思い入れのある物のPRタイムが始まりました。

 

私は、バックの中からアルバムを取り出し

 

この曲を聴くことで、気持ちを落ち着かせることができ

 

何度も立ち直ることができたと面接官に説明しました。

 

「なるほど、そうなんですねぇ〜。」

 

面接官の反応は、可もなく不可もなくといった感じで

 

正直手ごたえはあまりありませんでした(*_*)

 

しまった!インパクト薄すぎたか・・・

 

若干しらけた雰囲気に焦りを感じていると

 

ゴリの番が回ってきました。

 

ゴリが何をPRしていたかは忘れてしまったんですが

 

私同様、特に盛り上がることもなく終わっていました(笑)

 

よかった。自分だけじゃなかった。とりあえず一安心♪

 

そして、最後に待合室に居た女の子の番が回ってきました。

 

この子が何をPRするのか注目していると

 

筒状の物を手に取り、いきなりそれをバァーっと広げました。

 

そこに描かれていたのは、イケメンの男性。

 

その子は、アイドルのポスターを持ってきていたんです。(東方神起だったかな?)

 

〇ハンの面接を受けに行った話w

 

いつも寝室に飾っていて

 

その日嫌なことがあっても、そのポスターを見ることで

 

全て忘れることができる。私の心の支えなんです!

 

そんな感じでアツく語っていました。

 

面接官の娘さんもアイドルが好きで

 

部屋にポスターがびっしり貼られているらしく

 

私達に比べ、明らかに話が盛り上がっていました( ゚Д゚)

 

マズイ。一歩リードされた・・・( 一一)

 

なんとか挽回の機会を探っていると

 

面接官から、この仕事に対してどんなイメージを持っていますか?と質問がきました。

 

回答は女の子からで

 

あんまり良いイメージを持っていない。

 

仮に内定が決まっても、親が許してくれるか心配と言っていました。

 

まぁ、そうだろうな・・・

 

私と同じような意見だったので、普通に納得してしまいました(笑)

 

私も素直な気持ちで

 

親がギャンブルを嫌っているので、反対される可能性が高いこと。

 

私自身、良いイメージを持っていなかったのですが

 

マイナビのブースで企業説明を聞いたことでイメージが変わり

 

受けてみたいと思ったことを説明しました。

 

ゴリも流れに釣られたのか

 

割とネガティブなことを言っていた記憶があります。

 

3人が質問に答えた後

 

これまで黙って聞いていた面接官が

 

「違います!この仕事は恥ずかしがるような仕事ではありません!!」

 

〇ハンの面接を受けに行った話w

 

いきなり猛反論してきました( ゚Д゚)

 

そんな心情では、続けられない。誇りをもってやるべきだ!と

 

急に説教され始めた私達(笑)

 

そのまま面接は終わりました。

 

うん、こりゃダメだ(^^♪

 

3人で帰っている道中

 

正直な感想言っただけなのにねぇ〜などと

 

愚痴っていたのを覚えています(笑)

 

あの女の子はどうなったかわかりませんが

 

結局、私とゴリは不採用でした・・・

 

実際に働くことはなかったので

 

あの時、落ちたことが幸か不幸か未だにわかりませんが

 

年末年始も休みなく働き続けるホールスタッフを見ると

 

自分では長く続けられなかっただろうなぁ〜と

 

今考えれば思います。

 

何はともあれ、パチンコ業界からも見放された私は

 

更に就職する意欲を失っていくことになります・・・。

 

 

 

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